介護職の経験があまりない初心者の心構えとして最も大切であると言われているのが、周囲とのコミュニケーションをしっかりとるという事です。施設で介護サービスを提供する場合、ひとりで1日中ずっと介護を続けるわけではなく、決まった時間には次の担当者に介護を引き継ぐケースが少なくありません。つまり、介護はチームワークで行うのが一般的となっているのです。そのため、同じチームのスタッフとのコミュニケーションは介護職においては必要不可欠なものと言えます。
そこで、介護経験が少ない初心者の方でも簡単に取り組めるコミュニケーション法として、私がおすすめするのは挨拶と笑顔です。笑顔は相手から好印象を持ってもらうのに効果的です。一緒に介護を行うチームの仲間や、サービスを提供する利用者さんに対して常に笑顔と挨拶を実践していけば、それだけでもスムーズにコミュニケーションがとれるでしょう。
また、自分から積極的に質問する事も介護初心者には重要です。介護業界では、分からない事をそのまま放置して仕事をしていると、後で自分だけでなくスタッフやお世話をする方にも迷惑をかけてしまう場合があります。些細なことでも不明な点があれば、迷わず自分から質問するよう心掛けておきましょう。
そして最後に、多くの人から介護スキルを吸収するという事です。介護のやり方は、多少人によってやり方が異なる部分もあるので、なるべくいろいろな人のノウハウを学ぶように心掛けましょう。ケースバイケースで、その場面に適した介護のやり方を覚えておけば、お世話をする人の個性に合わせて柔軟な介護ができるようになるので、介護士としての成長も早くなるはずです。